英財務相、「ギリシャ金融支援への参加に反対」 英紙報道
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【7月14日 AFP】英国のジョージ・オズボーン(George Osborne)財務相は、新たなギリシャ金融支援のため英国にも資金を出させようとする欧州連合(EU)の動きを阻止する構えだと英経済紙フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)などが14日、伝えた。
オズボーン財務相はベルギー・ブリュッセル(Brussels)で14日に開かれる協議を前に各国の財務相と電話で会談し、英国がギリシャ金融支援に参加することに反対すると強調したという。
デービッド・キャメロン(David Cameron)英首相は2010年、アイルランドとポルトガルの支援に利用された欧州金融安定化メカニズム(European Financial Stabilisation Mechanism、EFSM EU加盟全28か国が参加)は今後ユーロ圏国家の金融支援には利用しないこととし、今回のギリシャ危機のような事態が発生した場合には、ユーロ圏19か国だけで対応することで合意に達したと発表していた。
だが英メディアは13日、ジャンクロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)欧州委員長がギリシャへの短期融資の担保として使うためEFSMの資金の復活を提案したと伝えた。
キャメロン首相は、EU離脱を掲げる英国独立党(UK Independence Party、UKIP)や自身が率いる保守党(Conservative Party)内のEU懐疑派からの圧力を受けて、EU離脱の是非を問う国民投票を2017年末までに実施すると約束している。英調査機関「NatCen Social Research」が今年3月に実施した国内の世論調査では、EU離脱に賛成が35%、反対が57%だった。(c)AFP