警察が拘束した黒人男性がまた死亡、米アラバマ州
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【7月13日 AFP】米アラバマ(Alabama)州で、不審人物として警察に通報された黒人男性が催涙スプレーを使って取り押さえられ、間もなく死亡した。同州タスカルーサ(Tuscaloosa)の警察が11日明らかにした。
米CNNテレビによるとこの男性はアンソニー・ドウェイン・ウェア(Anthony Dewayne Ware)さん(35)。警察の発表によると10日、武器を持っているようにみえる男が隣家の玄関ポーチに座っているという住民からの通報があった。「容疑者はポーチから逃げて近くの林に入った。容疑者を追って林に入った警官らが拘束しようとしたところ容疑者は抵抗した」という。警官らは催涙スプレー使用し、ウェアさんに手錠をかけた。
その後、「歩いて林から出ていたところ容疑者が倒れた。警官らが容疑者の体調をみて心肺蘇生法(CPR)を開始し、緊急事態に対応するため医療関係者も呼んだ」。ウェアさんは病院に搬送されたが、10日夜に死亡した。
タスカルーサ警察は、ウェアさんが死亡した経緯の調査を始めた。調査には外部の人物も加わるとしている。米国では、警察に拘束されたアフリカ系市民が死亡するケースが相次いでおり、警官による人種差別や行き過ぎた実力行使を批判する声が上がっている。(c)AFP