【7月11日 AFP】米南東部サウスカロライナ（South Carolina）州で先月、白人至上主義者とされるディラン・ルーフ（Dylann Roof）容疑者（21）が黒人教会で銃を乱射し、9人を殺害した事件で、米連邦捜査局（FBI）のジェームズ・コミー（James Comey）長官は10日、銃の購入を禁止されるべきだった容疑者が銃を保持していたのは、FBIの身元調査のミスだったと発表した。

 ルーフ容疑者は17日の事件で45口径の拳銃を使用した。FBI本部で会見したコミー長官は「我々全員にとって悲痛な事実だが、エマニュエル・アフリカン・メソジスト監督教会（Emanuel AME Church）で多くの無実の人々を殺害したジェームズ・コミー容疑者は、あの夜に使用した銃の購入を許されないはずだった」と述べた。

 ルーフ容疑者は今年3月1日に薬物所持で逮捕されており、この前科により、銃購入の際のFBIによる身元調査では購入が阻止されるべきだった。しかし、逮捕された場所の誤りなど複数の不備が重なり、FBIの分析官は同容疑者の銃購入に問題があると判断できなかったという。(c)AFP