【7月10日 AFP】2016年リオデジャネイロ五輪の組織委員会は9日、大会準備が順調に進んでいると自信をのぞかせた。

 同組織委員会の広報責任者を務めるマリオ・アンドラーダ(Mario Andrada)氏はAFPに対し、「現時点で建設が遅れている会場はありません。すべて予定通りに建設が進んでおり、完成までの予算も確保しています」と述べた。

 進行状況を1から10の数字で表すと、という問いに対して同氏は「ほぼ9です」と答えている。

「過信で9と話しているのではありません。現時点で重要なのは、建設が順調に進み、実際にその通りであると確認することです。完全ではなくとも、ほとんどの会場が1年後の開催に間に合う予定です」

 開会式は、2016年8月5日にリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)のマラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)で行われることになっており、アンドラーダ氏いわく、スケジュール通りに仕事は進んでいるものの、これからの13か月間は「登るべきエベレスト(Mount Everest)」が残されているとしている。

 マラカナン・スタジアムでは、15日から始まるバレーボールのワールドリーグ2015(FIVB World League 2015)ファイナルを皮切りに、来年5月まで計44競技のスポーツイベントが予定されており、五輪に向けてのインフラが試されるとみられる。

 アンドラーダ氏は、「これらの大会が、ミスの許される最後の機会になるでしょう」と語っている。

 ブラジルは、2014年にサッカーW杯(2014 World Cup)を開催し、徐々に仕事内容が信頼されるようになった。

 しかしながら、国内の不況は悪化の一途をたどり、すでに各地では暴動が増加している。それらの問題を除いたとしても、世界7位の経済大国であるブラジルは長年にわたる政治的腐敗が根付いており、ビジネスには困難な場所として悪名をはせている。(c)AFP