ギリシャが財政再建案提出、期限の2時間前 EU側精査へ
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【7月10日 AFP】ギリシャは9日夜、欧州連合(EU)などからの金融支援の条件となる新たな財政再建案を提出した。ユーロ圏財務相会合(ユーログループ、Eurogroup)のイェルン・デイセルブルム(Jeroen Dijsselbloem)議長(オランダ財務相)の報道官が明らかにした。
報道官はツイッター(Twitter)で「ギリシャの新提案を、ユーログループのデイセルブルム議長が受け取った。関係機関は審査の際にこれらの案を吟味していくことが重要になる」と伝えた。債権団は新たな金融支援の条件として、年金支給額削減や税制改革を要求している。関係筋によると新提案には年金改革や増税が含まれているという。
ユーロ圏19か国は7日に開催した緊急首脳会合でアレクシス・チプラス(Alexis Tsipras)ギリシャ首相に対して改革案の提出期限を9日いっぱいと通告し、期限に間に合わなかった場合は同国のユーロ圏残留が危ぶまれると警告していた。期限の2時間前に提出された新提案は、債権団が精査した上で11日のユーロ圏財務相会議と12日のEU加盟全28か国の首脳会議に送られる。(c)AFP