【7月9日 AFP】ギリシャのアレクシス・チプラス(Alexis Tsipras)首相は8日、欧州連合(EU)首脳らが設定した9日の期限までに「信頼できる」改革案を提出することを誓い、ユーロ圏離脱を回避するため新たな救済措置を正式に要請した。

 チプラス首相はフランス・ストラスブール(Strasbourg)の欧州議会(European Parliament)での演説で、「ギリシャ政府は明日、新たな具体的提案、信頼できる改革案を提出して、公正かつ実行可能な解決策を求める」と述べた。

 ギリシャ政府は、同国の金融制度を崩壊の瀬戸際から引き戻すための3年間の融資と引き換えに、債権団が求める年金制度と税制の改革を来週に開始すると約束した。

 フランスのマニュエル・バルス(Manuel Valls)首相は、ギリシャ政府の新たな要請は正しい方向への一歩だと述べ、「バランスの取れた、肯定的な」要請だと評価した。

 またスペインのマリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相は、「調子が変わった。今まで聞いてきたことから変わって、肯定的だ」と述べた。(c)AFP/Danny KEMP