【7月8日 AFP】イタリア当局は8日、マフィアとつながりがあるとされるシチリア(Sicilia)島の裕福な家族から、16億ユーロ(約2150億円)以上相当の資産を押収したと発表した。

 伊マフィア対策庁(DIA)によると、シチリア・パレルモ(Palermo)の裁判所による資産差し押さえは、「コルレオーネ(Corleone)一家とつながりのあるマリネオ(Marineo)のマフィア一族に所属する、パレルモ地域で名の知られている起業家ら」を対象に行われた。

 企業や不動産、銀行口座などの資産を押収されたのは、カルメロ・ビルガ(Carmelo Virga)氏らビルガ家の66~78歳の兄弟姉妹5人。DIAによると、ビルガ家はマフィアから建設事業の入札で便宜を受け、利益を上げていた。またイタリア放送協会(RAI)のRAIニュース(RaiNews)によると、ビルガ家は富を築く前の1980年代には、全員が臨時農業労働者だったという。(c)AFP