【7月7日 AFP】ブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で5日、カトリック教会のオラニ・テンペスタ(Orani Tempesta)枢機卿が乗った車が武装した強盗に襲われた。運転手が一時人質にとられたが、すぐに解放された。同枢機卿が強盗に遭うのは1年間で2度目。

 地元警察とリオ教区によると、リオデジャネイロ北部で5日夜、ミサを終えてイタリア人の友人2人とともに車で帰宅途中のテンペスタ枢機卿が重武装した4人に行く手を阻まれた。武装集団は強盗だと名乗って運転手を人質にとり、枢機卿らの所持品を奪ったあと、運転手を解放し枢機卿の車で逃走した。けが人はいないという。

 2016年に夏季五輪を控えたリオデジャネイロだが路上などでの犯罪が後を絶たない。テンペスタ枢機卿は昨年9月にも襲われており、この時も武装した男らに乗っていた車の行く手を阻まれ、撮影機材や儀式用の指輪、十字架などを奪われたが、相手が枢機卿だと気づいた男らは、良心の呵責(かしゃく)から車は盗まなかったという。(c)AFP