【7月6日 AFP】女子サッカー米国代表のスーパースター、アビー・ワンバック(Abby Wambach)が5日、BCプレイス・スタジアム(BC Place Stadium)で行われたW杯カナダ大会(FIFA Women's World Cup 2015)決勝に途中出場し、チームの通算3度目となるW杯制覇に貢献した。

 35歳のワンバックは、試合時間残り10分とした場面でピッチに立つと、ゲームキャプテンを務めたカーリー・ロイド(Carli Lloyd)からキャプテンマークを譲り受けた。

 ロイドは試合後、「彼女はチームに多大な貢献をしてくれた。彼女にとって最後のW杯だったし、キャプテンマークを巻いてほしかったの」とコメントした。

 2001年9月に代表デビューを果たしたワンバックは、米国代表として通算248試合に出場し、同国代表の男女を通じて歴代最多得点記録となる183得点を挙げている。

 ワンバックはこれまでに五輪の金メダルを2個獲得し、2012年には世界年間最優秀女子選手「女子FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」に選出された。

 そして今年5月には、米誌タイム(Time)による「世界で最も影響力のある100人」に選ばれている。

 しかし、ワンバックはこれまでW杯のタイトルには縁がなく、2003年大会と2007年大会は3位、2011年大会では日本とのPK戦に敗れて準優勝に終わっていた。(c)AFP