仏パリにガラス張りの三角形高層ビル、市が建設計画承認
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【7月9日 Relaxnews】フランス・パリ(Paris)はガラス張りのピラミッドが大好きなようだ。市議会はこのほど、巨大な三角形の高層ビル「トゥール・トリアングル(Tour Triangle)」を市南西部15区のポルト・ド・ベルサイユ(Porte de Versailles)に建設する計画を承認した。
2008年に持ち上がったこの建設計画は、環境面や美観上の懸念からパリ市民を二分する論争を巻き起こし、一旦は否決されていた。しかし、推進派のアンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)市長にとって嬉しいことに、市議会は6月29日、建設着工を僅差で承認した。
高さ180メートル、43階建ての「トゥール・トリアングル」は2020年完成予定で、客室数120室の四つ星ホテルや天空ラウンジバー、レストラン、オフィス、ショッピングモールの他、保育所や医療施設、カルチャーセンターなど市民向けの施設が入居する。
スイスの建築設計事務所ヘルツォーク&ド・ムーロン(Herzog & de Meuron)が設計を手掛けた同ビルの総工費は、約5億ユーロ(約670億円)。
パリに高層ビルが建設されるのは、1973年にオープンした210メートルの高層ビル「トゥール・モンパルナス(Tour Montparnasse)」以来となるが、トゥール・モンパルナスは景観を損ねたとしてパリ市民の嫌悪の対象となっている。(c)Relaxnews/AFPBB News