W杯3位のイングランド指揮官、女子サッカーの変革願う
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【7月6日 AFP】女子サッカーW杯カナダ大会(FIFA Women's World Cup 2015)で3位に入ったイングランド代表のマーク・サンプソン(Mark Sampson)監督は、歴史的な快挙が母国の女子サッカーを一変させることを願っている。
4日に行われた3位決定戦でイングランドは、延長後半にファラ・ウィリアムズ(Fara Williams)がPKで決勝点を挙げ、世界ランク1位のドイツから初めて勝利を収めた。
準決勝でイングランドは、ローラ・バセット(Laura Bassett)の後半ロスタイムのオウンゴールで日本に1-2で敗れたが、サンプソン監督はこのショッキングな敗戦から立ち直り、男子が優勝した自国開催の1966年W杯以来最高の成績を収めた選手を賞賛している。
「この国は25年以上にわたってドイツに苦しめられてきたが、チームは次の段階に進み、新たな方向にボールを動かし始める時がきた」
ドイツと31年間で20回対戦し一度も勝てていなかったイングランドは、昨年ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われた試合では0-3で敗れていた。
サンプソン監督は、「ウェンブリーでの敗戦からそれほど多くの時間は経過していないが、チームはそれから信じられないくらい多くのことを学んだ」と語っている。
「私の本の中では、選手は常にレジェンドだった。今は世界やこの国が、彼女たちをイングランドのレジェンドとして記してくれることを願っている」
「1966年のチームと同等に語られること自体特別なことだ。われわれはこのトーナメントで大きなインパクトを残した」
32歳のサンプソン監督は、長期政権を築いたものの、2013年の欧州選手権で1勝もできず解任されたホープ・パウエル(Hope Powell)氏の後任として、同年12月からイングランドを率いている。
「このチームのパフォーマンスが、祖国の次の世代の女子選手にとってきっかけになればと強く願っている」
「8月には大きなイベントがある。女子FAカップ(FA Women’s Cup)決勝が初めてウェンブリーで開催される。みんなでそこへ行こう。イングランド中でチームをサポートしよう。このトーナメントでの選手の功績をたたえよう。女子サッカーの特別な一日を楽しもう。そこから一緒にキックオフすることができる」
(c)AFP