米南部の黒人教会で火災相次ぐ、放火の不安広がる
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【7月2日 AFP】米国南部で、先月17日にサウスカロライナ(South Carolina)州チャールストンにある黒人教会で白人の男が銃を乱射して黒人9人が犠牲となる事件が起きて以降、教会での火災が相次いでおり、黒人教会が放火のターゲットにされているのではないかという不安が広がっている。
先月30日夜、サウスカロライナ州チャールストンの北100キロのグリーリービル(Greeleyville)にあるマウント・ザイオン・アフリカン・メソジスト・エピスコパル(Mount Zion African Methodist Episcopal、AME)教会で火災が発生、この2週間以内に南部で火災が発生した6番目の教会となった。同教会は過去に白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン(Ku Klux Klan、KKK)」のメンバーに放火されている。
先月17日の事件が起きて間もないことから、これまでに起きた火災の一部の原因は人種的動機によるものではないかとの疑いの声が多く上がっている。
地元の保安官事務所の幹部は1日、グリーリービルでの火災について記者らに「まだ分かっていないことがたくさんある」と述べた。また「現時点では、どの可能性も考慮も除外もしていない」と米連邦捜査局(FBI)の捜査官は付け加えた。
放火も一つの可能性ではあるが、地元住民が先月30日の午後8時半に火災の通報をする前に、現場付近では雷雨が発生していたため、それが原因ではないかと指摘する声もある。(c)AFP/Robert MACPHERSON