ギリシャを救おう、英男性がクラウドファンディングで寄付募る
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【7月1日 AFP】深刻な債務問題に揺れるギリシャを救おうと、英国で靴の販売店に勤める男性が「ギリシャ緊急援助基金(Greek Bailout Fund)」を立ち上げ、クラウドファンディングで寄付を募っている。
トム・フィーニー(Thom Feeney)さん(29)がクラウドファンディングサイト「インディーゴーゴー(IndieGoGo)」でギリシャ救済を目的とする寄付を募ったところ、集まった金額はわずか2日間で20万9000ユーロ(約2850万円)にのぼった。フィーニーさんは自身が勤めるロンドン(London)コベントガーデン(Covent Garden)にある店の前で、支援への反応や激励のメッセージに「心から感動している」とAFPに語った。
インディーゴーゴーによると、フィーニーさんのギリシャ救済プロジェクトは、世界的に大きな関心事であることからアクセスが集中し、一時的にサイトがダウンしたほどだという。これまでにフィーニーさんのプロジェクトに寄付した人数は1万3000人を超えた。
フィーニーさんは「ヨーロッパの一般の人たちのほうが、政治家たちよりも早く行動できると思った」と語った。目標額にはまだ程遠いが、フィーニーさんは「欧州連合(EU)の市民1人あたり3.19ユーロ(約435円)の出資でまかなえる。ほんのわずかな額で大丈夫」と語った。
プロジェクトが成功した暁には、ギリシャのアレクシス・チプラス(Alexis Tsipras)首相の絵はがきからギリシャ風サラダ、ギリシャ旅行まで寄付の金額に応じた特典が支援者に用意されている。
ギリシャは6月30日の期限を迎えたが15億ユーロ(約2000億円)の債務を国際通貨基金(International Monetary Fund、IMF)へ返済できていない。(c)AFP/Ruth HOLMES