最高峰バレエ団で初の黒人女性首席ダンサー誕生、米国
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【7月1日 AFP】(写真追加)世界最高峰バレエ団の一つ、アメリカン・バレエ・シアター(American Ballet Theatre、ABT)は30日、ミスティ・コープランド(Misty Copeland)さん(32)をプリンシパル(首席ダンサー)に昇格すると発表した。米ニューヨーク(New York)を拠点に、その78年の歴史を通して世界トップクラスのダンサーを迎えてきた同バレエ団で黒人女性がプリンシパルになるのは初めて。
4月に公開された米誌タイム(Time)とのインタビューで、コープランドさんは、健康的なイメージとはどういうものか、どんなバレリーナがあり得るか、その手本を示すことが自身にとって重要だと話し、「バレリーナは白人女性でなくても、すごく痩せてなくてもいいんです」、「それが、アメリカン・バレエ・シアターが私を通して示そうとしていることであり、米国人がどう見えるかや、米国では夢がかなうこと、また努力と周りの支えによってなりたいものになれることを示しているのです」と語っている。
コープランドさんは今、アメリカン・バレエ・シアター初の黒人女性プリンシパルとして歴史に残ることになったが、同バレエ団は20年前に、アフリカ系アメリカ人男性のデズモンド・リチャードソン(Desmond Richardson)氏をプリンシパルに任命している。同氏は現在、自らが設立を支援したコンプレッションズ・コンテンポラリー・バレエ団(Complexions Contemporary Ballet)の共同芸術監督を務めている。
肌の色による人種差別の壁を破ったのはアーサー・ミッチェル(Arthur Mitchell)氏。同氏は1956年、世界最高峰バレエ団の一つ、ニューヨーク・シティ・バレエ団(New York City Ballet)のプリンシパルになった。(c)AFP