台湾のテーマパークで爆発、229人負傷 イベントで粉じん爆発か
このニュースをシェア
【6月28日 AFP】台湾の台北(Taipei)郊外の新北市(New Taipei City)にあるテーマパーク「八仙海岸八仙水上楽園(Formosa Fun Coast)」で27日夜、色の付いた粉を来場者に吹きかけていたところ爆発が発生し、229人がやけどなどで病院に搬送された。うち97人が重傷だという。
台湾紙「蘋果日報」(Apple Daily)のウェブサイトに掲載された動画には、色の付いた粉が吹きかけられる中、音楽に合わせて人々が踊っていたところ、突然粉末に引火して周囲が火の海になる様子が映し出されている。驚いたイベント参加者たちは叫びながら走り出したが、そのまま火にのまれた。
八仙海岸八仙水上楽園では同日、「カラープレイ・アジア(Color Play Asia)」というイベントが行われており、約1000人が参加していた。被害者の中には、皮膚の4割以上にやけどを負った重傷者もいる。
41人の負傷者を治療した台北の病院の医師は、うち17人が「重度のやけどを負っており、負傷者全員が呼吸器に損傷を受けている」と述べた。
新北市の消防当局は、「今の段階では粉末のスプレーが爆発と火災の原因だと考えており、ステージ照明の熱で引火した可能性もある」と述べるとともに、警察が取り調べのためイベントの責任者を拘束したことも明らかにした。
現場にいたAFPの記者は、ステージから離れる方向に残されていた血の足跡が爆発後の惨状を物語っていると伝えた。
現地報道によると、新北市のエリック・チュー(Eric Chu)市長は「事件について大変遺憾に思う」と話し、今回の爆発が新北市史上最悪の負傷者数を記録したことを明らかにするとともに、「八仙海岸八仙水上楽園には即時に一時閉鎖し、徹底的な調査をするよう命じた」と述べた。(c)AFP/Benjamin YEH