エリザベス女王、ドイツが贈った絵に対するコメントが話題に
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【6月27日 AFP】今週、ドイツを訪れていた英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)が、英王室のシンボルカラー「ロイヤルブルー」のような青い馬を描いた絵画を贈呈された際に「馬にしては変な色ね」と述べたことが、いささか波紋を呼んでいる。
エリザベス女王は今週初め、夫のフィリップ殿下(Prince Philip)とともに訪れたドイツのベルビュー宮殿(大統領官邸、Bellevue Palace)で、ヨアヒム・ガウク(Joachim Gauck)大統領から1枚の絵画を贈呈された。絵は現在89歳の女王が幼かったころ、父ジョージ6世(King George VI)が引くポニーに乗った写真をもとに、ドイツ人画家のニコル・ライデンフロスト(Nicole Leidenfrost)さんが描いたものだった。
しかし、インターネット上に出回っているビデオによると、絵を見た女王はまず「馬にしては変な色ね」と言い、さらに「あれが私の父ということなのかしら」と述べた。
この女王の反応について、作者のライデンフロストさんは26日付の独日刊紙フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(Frankfurter Allgemeine Zeitung)などに「単に楽しいかどうか。私の作品は大真面目な芸術ではない」「女王は笑い、喜んでいた。それこそが私の目指すところだった」などと語り、自分の作品を擁護した。
またドイツのコメンテーターたちは26日、この贈呈品に対する英各紙の論評を、贈り物のあら探しをするなという意味の英語のことわざ、「贈られた馬の口の中を見るな」を使って取り上げた。(c)AFP