全米で同性婚認める、米連邦最高裁が判決
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【6月27日 AFP】米連邦最高裁判所は26日、同国内全州において同性婚が合法であるとの歴史的判決を下した。同裁判所前に集まっていた同性婚の支持者たちは大歓声を上げ、喜びの涙を流した。
5対4で同性婚を合法とする判決を下した最高裁は、米国憲法は国内全50州において同性間の結婚を合法とみなすことを義務付けると述べた。
バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は判決について、「米国の勝利」と称えた。最高裁は25日にも、医療保険改革法「医療費負担適正化法(Affordable Care Act)」(通称オバマケア、Obamacare)の政府補助金支給は合法という判断を下したばかり。
オバマ大統領はホワイトハウス(White House)で行われた記者会見で、「私たちは今日、結婚制度をより完璧なものに変えた。最高裁の決断は、米国人全てが平等に扱われるとき、私たちがもっと自由になれるという信条を再確認するものだ」と話した。ホワイトハウスは判決を記念し、ツイッター(Twitter)のアバターを同性愛者など性的少数者の権利運動の象徴である虹色に変えた。
今回の判決により、米国は同性婚を合憲と認める世界で21番目の国・地域となった。裁判は、14組の同性カップルと、すでにパートナーが死亡した2人の同性愛者が、同性婚を事実上禁止するミシガン(Michigan)、ケンタッキー(Kentucky)、オハイオ(Ohio)、テネシー(Tennessee)各州の法律を違憲であると訴えたもの。
最高裁は判決文で、「憲法修正第14条(憲法下で国民に平等な保護を与える)において、各州は同性婚を認可し、また同性婚が合法である他州で受理された同性婚も認可する義務がある」とした。(c)AFP/Chantal Valery, Robert MacPherson