仏工場で「テロ」、入り口に切断頭部 イスラム過激派か
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【6月26日 AFP】(一部更新)フランス東部サンカンタン・ファラビエ(Saint-Quentin Fallavier)で26日、イスラム過激派とみられる人物がガス工場を襲撃した。容疑者は工場入り口に切断された人間の頭部を掲げた他、複数の爆発物を爆発させて少なくとも2人を負傷させた末、身柄を拘束された。フランソワ・オランド(Francois Hollande)仏大統領は事件を「テロ攻撃」と断定した。
関係者の一人は、「これまでの捜査結果によると、1人ないし複数人が自動車で工場に入り、その後、爆発が起きた」と語った。また、「頭部の切断された遺体が工場のそばで発見されたが、遺体が別の場所から持ち込まれたかどうかは分かっていない」と述べ、「アラビア語の書かれた旗が現場で見つかった」と付け加えた。
捜査関係筋によると、容疑者は米企業エア・プロダクツ(Air Products)が所有する工場に侵入し、数個の小型爆発装置を爆発させた。また、入り口に掲げられた頭部はアラビア文字で覆われていたという。拘束された容疑者は情報当局のリストに入っていた人物だった。捜査当局は共犯者がいたかどうかを調べている。
ベルギー・ブリュッセル(Brussels)で欧州連合(EU)首脳会議(サミット)に出席していたオランド大統領は事件を受け、急きょ帰国することを決定。記者会見で「爆発を起こすことが目的だったことに疑いはない。テロ攻撃だ」と述べた他、2人目の実行犯がいた可能性を示唆した。
フランスでは今年1月、風刺週刊紙シャルリー・エブド(Charlie Hebdo)本社銃撃を皮切りにパリ(Paris)市内とその周辺で起きたイスラム過激派による襲撃事件で、計17人が死亡していた。(c)AFP