【6月26日 AFP】(一部更新)韓国で、中東呼吸器症候群(Middle East Respiratory SyndromeMERS)コロナウイルス(MERS-CoV)の感染拡大を防ぐため、隔離制限の強化や感染対策に応じない人物への刑罰を盛り込んだ新法が可決された。韓国ではMERSにより、これまでに31人の死者が出ている。

 韓国議会が25日夜に可決した新法では、MERSウイルスに感染した人が国の調査員に感染の経緯や状況について虚偽の申告をした場合、2000万ウォン(約220万円)以下の罰金か最高2年の懲役刑の対象となる。

 また、感染者の移動を制限したり、汚染された施設を閉鎖したりできるなど、当局の権限も強化された。当局の命令に従わなかった違反者も、2000万ウォン以下の罰金か最高2年の懲役刑の対象となっている。

 感染拡大の予防や感染者の追跡調査に当たる保健福祉省の担当者も、これまでの倍の60人以上に増員する。

 保健福祉省は26日、MERSによる死者が新たに2人確認され、死者数は計31人に、感染者数は181人になったと発表していた。(c)AFP