【6月26日 AFP】フィリピン政府は25日、日本から防衛装備を調達したいとの意向を表明した。両国は、南シナ海(South China Sea)の領有権問題をめぐる中国の強引な権利主張に直面し、連携を深めている。

 フィリピン軍と自衛隊は今週、南シナ海で初の合同演習を実施したが、首都マニラ(Manila)で記者会見したフィリピン国防省のピーター・ポール・ガルベス(Peter Paul Galvez)報道官は、演習に参加した自衛隊のP3C哨戒機オライオン(Orion)に特に関心があると述べた。

 ガルベス報道官は「わが国としては、P3の調達に興味がある」「もちろん余剰兵器にならないかどうか、次に、とにかく低価格で入手できないかを現在確認している」と語ったが、詳細は明らかにしなかった。

 また、フィリピンはUHヘリコプターにも関心があるとガルベス報道官は述べた。

 国防予算に限りのあるフィリピンは、日米との防衛協力を強化して中国への対抗力を高めようとしている。(c)AFP