【6月26日 AFP】米国では、1980年代~2000年代初頭生まれのいわゆる「ミレニアル世代」の人口が初めて、1946年~1964年の「ベビーブーマー世代」を上回り、同国最大の年齢層になったことが、25日に米国勢調査局が発表した最新の人口推計で分かった。

 同調査局によると、1982年から2000年の間に生まれた米国人の数は現在8310万人で、総人口の4分の1以上を占めているという。

 また、ミレニアル世代は民族的にもより多様で、アフリカ系、ヒスパニック系、アジア系や他の非白人系民族に属する米国人が全体の44.2%を占める。

 また、もう一つの史上初のこととして、少数派の人種・民族に属する5歳未満の米国人が全体の50.2%に達し、初めて半数を超えた。

 国勢調査局は、25日現在の米国の総人口推計値を3億2100万人強としている。

 同局はベビーブーマーを、第2次世界大戦(World War II)後の1946年から1964年の間に生まれた米国人と定義している。

 全体的に見て、米国は「人種的および民族的な多様性が増大」しており、2014年の総人口に占める少数派の割合は、10年前の32.9%から37.9%に増えた。

 少数派は、ハワイ(Hawaii)州、コロンビア特別区(District of Columbia、ワシントンD.C.の正式名)、カリフォルニア(California)州、ニューメキシコ(New Mexico)州、テキサス(Texas)州で過半数、ネバダ州(Nevada)で半数近くを占めていた。(c)AFP