英女王、バッキンガム宮殿大規模改修で一時転居の可能性も
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【6月25日 AFP】英国のエリザベス女王(Queen Elizabeth II)が、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)の大規模改修のため、一時転居をしなければならないかもしれない。王室当局が24日、明らかにした。
王室筋は「選択肢の一つは宮殿を空にすること」と伝え、18世紀に建設された同宮殿の改修費用は1億5000万ポンド(約290億円)という見積もりもあると述べた。
王族が住み続けるかどうかは、改修工事を段階的に行うか、一度に行うかによるという。
元王室報道官のディッキー・アービター(Dickie Arbiter)氏は、英国放送協会(BBC)のインタビューで、「建物のあちこちが崩れ落ちている。石造りだ。ボイラーは60年、交換していない。つまり光熱費が膨大にかかるということだ」と語った。「さらにかなり大量のアスベストがあり、それを取り除く必要がある」
アービター氏によると、王族はロンドン(London)西方のウィンザー城(Windsor Castle)に移る可能性が一番高いという。
バッキンガム宮殿の775室のうち一部は60年間改修されておらず、訪問した人の話によると、一部の貴重な絵画は雨漏りがする場所の近くにあるという。(c)AFP