【6月24日 AFP】ナイジェリア北東部の市場で23日、わずか12歳とみられる少女が、持っていた爆発物を爆破させ、10人が死亡、30人が負傷した。負傷者の親族や医療関係者がAFPに語った。

 爆発は同日午前11時(日本時間同午後7時)ごろ、ヨベ(Yobe)州の州都ダマツル(Damaturu)の南にあるグジバ(Gujba)地区で週に一度開かれていた市で起きた。負傷した人の親族は「少女は市場に入って行き、まっすぐ穀物売り場へ向かった。そして商人と買い物客の真ん中で爆発物を爆破させた」と語った。

 今回の事件は、若い女性や少女を人間爆弾として用い、市場のような狙いやすい民間施設を襲うという、同国のイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」が用いる手口の特徴をすべて備えている。

 同国では前日22日にもボルノ(Borno)州の州都マイドゥグリ(Maiduguri)で、17歳程度とみられる少女が持っていた爆発物が爆破し、魚市場に近いバス停にいた少なくとも20人が死亡した。近くではもう1人の同じ年ごろの少女も自爆し死亡したが、他に犠牲者は出なかった。治安筋は一連の事件について、少女たちが持っていた爆発物は第三者により遠隔操作で爆破させられた可能性があると分析している。(c)AFP