密輸冷凍肉10万トン押収、40年前の肉も 中国
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【6月24日 AFP】中国で、密輸された冷凍肉30億元(約600億円)相当が押収された。押収された肉には腐って40年以上たっているものなどが含まれていた。中国メディアが24日、報じた。
国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると、当局が全国で押収したのは手羽肉、牛肉、豚肉あわせて10万トン以上。
「ドアを開けた途端、悪臭がして、吐きそうになった」と湖南(Hunan)省の当局者はコメントしている。同省では800トンの肉が押収された。
湖南省の広報用の公式ウェブサイトによると、地元で押収された肉はベトナムとの「国境地帯」から運ばれたもので、「肉の流れを取り締まるのは困難」だったという。
しかし、チャイナ・デーリーは冷凍肉がどこから運ばれてきたものか明確に述べていない。また、今回の冷凍肉押収は、中国税関総署(General Administration of Customs、GAC)のウェブサイトでは報告されていない。
チャイナ・デーリーによれば、ベトナムと国境を接する中国南部の広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)当局の報告では、肉の一部は「40年以上たっていた」という。
このことから、肉が包装されて保存されたのは、中国がまだ、建国指導者の毛沢東(Mao Zedong)の統治下にあった時代と思われる。毛沢東は1976年に死去した。(c)AFP