【6月24日 AFP】フランスでクラゲの遺伝子を組み込んだラム肉が食肉として売られていたことが分かり、当局が調査に乗り出した。司法関係者が23日、AFPに明かした。

「ルビス(Rubis)」と呼ばれるこの「遺伝子組み換えクラゲ・ラム」は昨年末、パリ(Paris)のフランス国立農業研究所(National Institute for Agricultural ResearchINRA)から食肉処理場へ送られ、その後、どういうわけか食肉小売店へと渡った。

 同研究所は「医療研究プログラムの一環で遺伝子組み換えされたヒツジから生まれたメスの子羊が2014年10月、パリ周辺である人物に売られた」との声明を発表。仏大衆紙パリジャン(Le Parisien)が最初に報じたこの一件を確認した。さらに、「このヒツジは人間にも環境にも何ら危険を与えるものではないが、環境規則の違反があったことを地元検察当局に報告したところだ」と付け加えている。

 司法関係者がAFPに語ったところでは、パリの司法当局が同件の調査を開始したという。(c)AFP