【6月22日 AFP】パキスタン南部を襲った熱波による死者数が、22日までに200人近くに達したことが、地元当局者の話により明らかになった。最も被害の大きなカラチ(Karachi)では、熱中症治療施設の設置などの対策のため、国家防災管理庁が軍隊や準軍事組織の隊員の動員を要請した。

 南部シンド(Sindh)州の公衆衛生当局によると、同州にある同国最大都市で、先週末に気温が45度にまで上昇したカラチでは、少なくとも180人が死亡。死者数は、22日夜にかけてさらに増加する恐れがあるという。カラチ周辺の病院5か所の情報を基にしたAFPの集計によると、死者数は249人に上る可能性がある。

 また、中部パンジャブ(Punjab)州の当局によると、同州の南部地域ではさらに11人が死亡した。(c)AFP