「悪魔は教会を支配できず」、米乱射事件後初の礼拝
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【6月22日 AFP】白人の男が銃を乱射し9人が犠牲となった米南部サウスカロライナ(South Carolina)州チャールストン(Charleston)の黒人教会で21日、事件後初の礼拝が行われた。
数百人が詰めかけたエマニュエル・アフリカン・メソジスト・エピスコパル教会(Emanuel African Methodist Episcopal Church)では、客員牧師が礼拝を執り行った。同教会の主任牧師は、事件の犠牲者になったためだ。
多くの人々は、人種間の憎悪をあおるという犯人の目的は失敗したと考えており、いまだ深い悲しみに包まれたままの地元住民たちにとって、礼拝はこの「勝利」を記念する機会となった。
客員牧師は「悪魔が(教会に)侵入し、支配しようとした。(だが)神のおかげで、悪魔は人々を支配することはできない。教会を支配することもできない」と語った。
礼拝は時に厳かに、時に歓喜に満ち、大半が黒人の教会信者たちがなじみの賛美歌を歌い、時折リズムに合わせて手拍子を打ち体を揺らした。白人住民も多数参列し、連帯を示した。
アトランタ(Atlanta)からこの礼拝にかけつけた参加者の一人は、「この教会の歴史は、前進を阻むものは何もないことを示している」と話した。(c)AFP/Robert MACPHERSON