【6月21日 AFP】米大リーグ(MLB)、ワシントン・ナショナルズ(Washington Nationals)のマックス・シャーザー(Max Scherzer)が20日、ピッツバーグ・パイレーツ(Pittsburgh Pirates)戦で無安打無得点試合を達成した。試合はナショナルズが6-0で勝利した。

 シャーザーは完全試合まであと1ストライクにまで迫っていたが、死球で大記録を逃した。

 26打者を連続で打ち取り、MLB史上24人目となる完全試合まであと一人にまで迫った。9回二死で代打に立ったパイレーツのホセ・タバタ(Jose Tabata)に2ボール2ストライクから3球ファウルで粘られると、シャーザーの8球目のスライダーが左肘に当たり、出塁を許した。

 9回二死で完全試合が立ち消えたのは、史上13度目となっている。

 それでも、シャーザーはその後3球でジョシュ・ハリソン(Josh Harrison)を左飛に抑え、ノーヒットノーランを達成した。左翼手マイケル・テイラー(Michael Taylor)が捕球すると、シャーザーは右手でグローブをたたき、両手を天に突き上げた。

 同記録は球団史上通算6度目。チームがカナダ・モントリオール(Montreal)からワシントンD.C.(Washington D.C.)へ移転してからは通算2度目となった。

 シャーザーは前回登板のミルウォーキー・ブルワーズ(Milwaukee Brewers)戦で1安打完封を飾っていたばかりだった。この試合10奪三振を記録したシャーザーは、2戦連続で1安打、あるいはそれ以下で完封勝利を挙げた史上5人目の投手となっている。

 シャーザーが投じた106球のうちストライクは82球、初球は22球がストライクだった。

 今季の無安打無得点試合は、ニューヨーク・メッツ(New York Mets)戦で達成したサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)のクリス・ヘストン(Chris Heston)に続き2人目となっている。 (c)AFP