黒人教会乱射の容疑者、ネットに「マニフェスト」か 米国旗燃やす写真も
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【6月21日 AFP】(一部更新)米南東部サウスカロライナ(South Carolina)州チャールストン(Charleston)の黒人教会で銃を乱射し、9人を殺害したとされる白人のディラン・ルーフ(Dylann Roof)容疑者(21)が米国旗を燃やす写真が掲載されたウェブサイトが20日、見つかった。同容疑者が作成したサイトとみられ、アフリカ系米国人を激しく非難する「マニフェスト」がつづられている。
2500語に及ぶ長くとりとめのない文章は、人種差別的な言葉が多用され、スペルミスが多い。文章のどこにもルーフ容疑者の名前はないが、一人称で書かれ、「最後のローデシア人(Last Rhodesian)」との見出しが付けられていることや、チャールストンと南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)について触れている点から、同容疑者が書いたものと推察される。
連邦捜査局(FBI)は、このウェブサイトの信頼性を検証中だとコメントしている。
■「僕でなければならない」
サイトに掲載された文章には「他に選択肢はない。1人でゲットー(強制隔離居住区)へ行って戦う立場にはない」「チャールストンを選んだのは、自分の住む州で最も歴史ある都市であり、かつて白人に対する黒人の割合が我が国で最も多かった地だからだ」などと記されている。
「われわれにはスキンヘッドも、真のKKK(白人至上主義団体クー・クラックス・クラン、Ku Klux Klan)もいない。誰もかれもインターネット上でおしゃべりしているだけだ。誰かが勇気を出して、目を覚まさせないといけない。たぶん、それは僕でなければならないんだろう」
問題のウェブサイトからダウンロード可能なファイルには、チャールストンから車で2時間以上離れたコロンビア(Columbia)郊外の小さな村出身のルーフ容疑者の写真が複数あり、その中には、ローデシアと呼ばれていた白人が支配していた当時のジンバブエの国旗やアパルトヘイト時代の南ア国旗が縫い付けられた服を着たものもあった。(c)AFP/Robert MACPHERSON