【6月19日 AFP】欧州史の転機となったワーテルローの戦い(Battle of Waterloo)200周年の記念式典が18日、ベルギーで行われ、欧州の王族や外交官らが参集した。

 ベルギーのシャルル・ミシェル(Charles Michel)首相は開会の演説で「ワーテルロー、愚行と高貴。恐怖と天才。悲劇そして、希望」と述べた。  

 ワーテルローの戦いは欧州にとって歴史上の転機となった。ナポレオン・ボナパルト(Napoleon Bonaparte)率いる仏軍9万3000人は、ウェリントン公(Duke of Wellington)とゲプハルト・フォン・ブリュッヘル元帥(Gebhard von Blucher)率いる12万5000人の英、プロイセン、ベルギー・オランダの連合軍と対戦している。

 式典では、ブリュッセル(Brussels)南郊の小さな町をめぐる戦いで落命・負傷した約4万7000人について触れられた。ベルギーに進軍したナポレオンは1815年6月、この地で敗北。その後、ナポレオンは南大西洋のセントヘレナ(Saint Helena)島に幽閉され、1821年、死亡した。

 厳かな式典は18日午前11時(日本時間午後6時)に始まった。

 記念行事は18日の慰霊祭で始まり、19、20の両日にワーテルローの戦いを再現して幕を閉じる。期間中、総計20万人がこの地を訪れると予想されている。

 式典には、ベルギーのフィリップ王(King Philippe)のほか、ルクセンブルク大公(Grand-Duke of Luxembourg)、英エリザベス女王(Queen Elizabeth II)のいとこケント公(Duke of Kent)、さらにフランス・ティメルマンス(Frans Timmermans)欧州委員会(European Commission)第1副委員長も参列した。(c)AFP/Philippe SIUBERSKI