【6月18日 AFP】国連難民高等弁務官事務所(UN Refugee AgencyUNHCR)は18日、世界の紛争や暴力行為、人権侵害などが原因で家を追われた人の数が、2014年末時点で過去最多の5950万人に達したとする報告書を発表した。

 報告書によると、難民や国内避難民の数は2013年から830万人増加。1年間で過去最大の増加幅となった。内訳は、1950万人が難民、180万人が難民申請者、3820万人が国内避難民だった。

 世界中の難民の半数以上は子どもで、2009年の41%より増加。家を追われた人の数はこの3年間だけで40%も急増した。UNHCRによると、シリアとイラクにおける紛争だけで1500万人が家を追われている。

 2014年末時点の難民受け入れ国トップはトルコ(159万人)で、パキスタン(151万人)、レバノン(115万人)が続いている。(c)AFP/Abhik CHANDA