82年パリのユダヤ系レストラン襲撃、首謀容疑者をヨルダンで拘束
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【6月18日 AFP】1982年に仏パリ(Paris)のユダヤ系レストランが襲撃され、6人が死亡、22人が負傷した事件の首謀者とされる容疑者がヨルダンで拘束された。事件に詳しい関係筋が17日、明らかにした。
ズハイル・モハメド・ハッサン・ハリド・アラバシ(Zuhair Mohamad Hassan Khalid al-Abassi)、別名「アムジャド・アッタ(Amjad Atta)」容疑者は、フランスが今年に入ってから国際指名手配した3人のうちの1人。
同容疑者は6月1日に拘束され、身柄引渡要求が出されている最中だ。
あるヨルダン当局者筋が匿名を条件に話したことによると、「裁判所は身柄を引き渡すかどうか決定を下しておらず、(同容疑者に)渡航禁止を科した」と述べた。
パリ中心部のユダヤ人の多いマレ(Marais)地区のレストラン「ゴールデンベルグ(Goldenberg)」への襲撃あったのは、1982年8月9日の白昼だった。およそ50人の客がいたレストランに手りゅう弾が投げ込まれ、男が2人店内に入って来て短機関銃で銃撃を始めた。
襲撃には3人から5人が加わったとされており、パレスチナの過激派組織アブ・ニダル(Abu Nidal Organisation、ANO)の犯行とみられている。(c)AFP/Thomas URBAIN