【6月17日 AFP】イスラム過激派に加わるために子どもたちを連れてシリアに渡航したとみられる英国の3姉妹のうちの2人の夫が16日、記者会見し、妻らに帰還するよう涙ながらに呼び掛けた。

 イングランド(England)北部ブラッドフォード(Bradford)に暮らす3人の姉妹と9人の子どもたちは、イスラム教の巡礼にサウジアラビアのメディナ(Medina)に向かった後、5月28日に行方が分からなくなった。

 姉妹のうちの1人の夫、アクタル・イクバル(Akhtar Iqbal)さんは記者会見で「みんながいなくては生きていけない。お願いだから帰ってきてくれ」と涙を流しながら呼び掛けた。別の姉妹の夫のモハメド・ショエブ(Mohammed Shoaib)さんは「私たちの関係は完璧だった。素晴らしい家族だった。その気になったらいつでも連絡してほしい。お願いだから戻ってきてくれ」と訴えた。

 2人の弁護士によると、姉妹にはシリア内にイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」または別の過激派組織の側について戦闘に加わっている親戚がいるとみられ、姉妹はその親戚に会いに行った可能性がある。(c)AFP