【6月17日 AFP】実際は白人でありながらアフリカ系米国人になりすましていた疑惑が浮上した米公民権運動家のレイチェル・ドレザル(Rachel Dolezal)氏(37)が16日、「私は自分が黒人だと考えている」と語った。

 ドレザル氏をめぐっては、両親が先週、自分たちと同じ白人だと主張したことから、激しい論争が巻き起こった。ドレザル氏は騒動を受け、全米黒人地位向上協会(National Association for the Advancement of Colored PeopleNAACP)のワシントン(Washington)州スポケーン(Spokane)支部長を辞任していた。

 ドレザル氏は、騒動後初めてのインタビューとなる米NBCテレビの番組「トゥデイ(Today)」への出演で、「私は自分を黒人だと考えている」と断言。5歳の頃すでに「自分の似顔絵を桃色のクレヨンではなく、茶色のクレヨンで描き、黒い巻き毛で描いていた」と語った。

 さらに「これは、私が自分を黒人と考えていることや、『あなたは黒人ですか白人ですか』という質問に答えることよりも、もう少し複雑なのです」とも説明。故意に肌を黒くしたのかとの質問に対しては、「日光を避けたりはしないことは確か」と返答した。

 だが、米FOXニュース(Fox News)に出演したドレザル氏の両親は、ドレザル氏が幼少期に自分のことを黒人だと考えているような兆候はなかったと否定。母親のルーサン(Ruthanne)さんは「それは作り話、うそです」「レイチェルは生物学的な家族を否定し、現実も否定している」と述べた。(c)AFP/Becca MILFELD