【6月17日 AFP】パキスタン南部で開かれた部族会議が、30代後半の既婚女性と不倫したとして、10歳の少年に70万パキスタンルピー(約85万円)の罰金を命じたと、地元警察が16日、発表した。

 事件が起きたのは15日、カラチ(Karachi)の北510キロ、シンド(Sindh)州にある人里離れたバクラニ(Bakhrani)村。

 地元の警察官が匿名を条件にAFPの取材に応じたところによると、10歳の少年は別の部族の既婚女性との不倫現場を押さえられたという。

 事件は部族会議に報告され、少年に罰金の支払いが命じられたという。「70万パキスタンルピーの罰金を命じられた少年の家族は、5万パキスタンルピー(約6万円)を先に支払い、残りを3か月以内に支払うことを約束した」という。

 一方、地元の警察幹部は事件があったこと自体は認めたものの、部族会議による決定は違法で、現在捜査を進めていると述べた。(c)AFP