パレスチナ暫定統一政府、解散か アッバス議長が示唆
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【6月17日 AFP】パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は16日夜、パレスチナ解放機構(PLO)とイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の合意に基づき昨年発足したパレスチナ暫定統一政府が24時間以内に解散すると発表した。ハマスが実効支配するガザ地区(Gaza Strip)では、統治をめぐる対立が顕著になっている。
PLO内の最大組織で、アッバス議長率いるファタハ(Fatah)の革命評議会の会合が同日夜、ヨルダン川西岸(West Bank)ラマラ(Ramallah)で開かれた。出席した複数の幹部らによると、アッバス議長が評議員らを前に、「パレスチナ政府は24時間以内に解散する」と述べたという。
政府関係者らは解散の予定を認めなかったが、ハマスが実効支配するガザ地区において内閣は運営能力がないとして、数か月間にわたって解散が話しあわれてきたことは事実だとしている。
関係者によると、アッバス議長は17日正午(日本時間同日午後6時)に暫定統一政府のラミ・ハムダラ(Rami Hamdallah)首相と会談する予定だという。(c)AFP/Nasser Abu Bakr