イエメンのアルカイダ、最高指導者の死亡を発表 米無人機攻撃で
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【6月16日 AFP】(一部更新)イエメンを拠点とする国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装組織「アラビア半島のアルカイダ(Al-Qaeda in the Arabian Peninsula、AQAP)」は、同組織の最高指導者で、アルカイダ全体のナンバー2に当たるナシル・ウハイシ(Nasser al-Wuhayshi)容疑者が、米軍の無人機攻撃によって死亡したことを認める動画をインターネット上に投稿した。
同組織のメディア部門「アルマラヘム・メディア(Al-Malahem Media)」によって投稿された15日付の動画でAQAPは、ウハイシ容疑者が「彼と他のムジャヒディン(イスラム聖戦士)2人を標的とした米軍の無人機攻撃で殺害された」と発表。新たな最高指導者として、同組織軍事部門トップのカセム・リミ(Qassem al-Rimi)容疑者が選出されたと述べた。
米当局関係者はこれに先立ち、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)に対し、ウハイシ容疑者を標的とした今月9日の無人機攻撃に関連する情報を精査し、同容疑者の死亡の確認作業を進めていると述べていた。
一方、イエメンの地元当局者は16日、AFPに対し、ウハイシ容疑者はアルカイダが掌握している同国南東部ムカラ(Mukalla)への空爆で死亡したもようだと述べ、遺体はAQAPによるかん口令の下、地元の遺体安置所に保管されている可能性があると語っていた。(c)AFP