【6月13日 AFP】ジンバブエ政府は9日、約6年間にわたって続いたハイパーインフレーションによって事実上、貨幣価値がほとんどなくなった自国通貨のジンバブエ・ドルを公式に廃止する方針を発表した。同国では米ドルが最もよく使用される通貨となっている。

 ジンバブエ政府は2009年の段階でジンバブエ・ドルを実質放棄し、米ドルや南アフリカの通貨ランドなどを含めた多通貨システムを採用した。同年、ハイパーインフレがピークに達し、最高額の紙幣単位が100兆ドルとなったときには、12桁のデノミネーション(通貨単位の切り下げ)を実施した。同国の公式統計ではインフレ率を2億3000万%と発表しているが、実際にはそれよりはるかに高かったとされる。(c)AFP