【6月14日 AFP】男子テニス、メルセデス・カップ(MercedesCup 2015)は13日、シングルス準決勝が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-3、6-4で第4シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)を下し、両サーフェスでこの大会を制す初めての選手になろうとしている。

 新たに敷き詰められたグラス(芝)コートで、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)に向けてウオームアップを行っているナダルは、クレーコート開催だった2005年と2007年に続き、シュツットガルト(Stuttgart)で3度目の戴冠を果たすべく、わずか80分で準決勝を突破した。

 ナダルは、決勝で第8シードのヴィクトル・トロイキ(Viktor Troicki、セルビア)と対戦する。トロイキは、同日に行われたもう一つの準決勝で、2時間以上をかけてフルセットの末に第2シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)を破っている。

 ナダルは、2008年にエイゴン選手権(AEGON Championships 2008)とウィンブルドンで優勝を飾っており、今大会ではシーズン2つめ、キャリア通算66個目のタイトル獲得を目指している。

 この試合で一度もサービスエースを決めることができなかったナダルだが、一方では一度もダブルフォールトを犯すことなく、4度迎えたブレークポイントをすべてしのいだ。

 この結果、ナダルはモンフィストの13試合で11勝目を挙げ、最初の2試合でフルセットを強いられていたナダルは、ようやくストレートで勝利を収めた。

「今日のプレーに満足している」とした29歳のナダルは、「グラスで少しずつ向上している。ここで勝てたら最高だけど、決勝に集中して、ベストを出し切るようにしたい」と抱負を語った。

「最初の2試合を終えて、自分のテニスがしっくりきている感覚になった。このサーフェスでのスタートは、いつだって難しい」

「今日は積極的にプレーできて、自分のレベルを高く保つために、するべきことをした。グラスでは2011年(ノバク・ジョコビッチ〈Novak Djokovic、セルビア〉に敗れたウィンブルドン)を最後に決勝進出がなかったから、自分にとっては重要な出来事だ」

「決勝に進出できることがうれしいし、明日に備えたいと思う」

(c)AFP/Scott WILLIAMS