【6月12日 AFP】米国の企業が、粉末状にしたウオツカの販売許可をロシアで申請したことで、ウオツカの本場である同国の規制当局の警戒を招いている。

 11日付の露日刊紙イズベスチヤ(Izvestiya)によると、米パルコール(Palcohol)社は、水を加えるとウオツカやラム、カクテルが楽しめる粉末アルコール飲料の特許申請をロシア当局に対して行った。

 だが、ロシア当局は粉末アルコールに対して不審の念を抱いており、AFPの取材に応じた規制当局関係者は、専門家の意見を聞いた上で許可の可否を判断すると説明。また、イズベスチヤ紙によると、規制当局の副局長は今月、「粉末アルコール類の販売禁止措置を導入」する必要がおそらくあるだろうと警告したという。

 パルコール社のサイトは、粉末アルコール飲料を「液状のアルコール飲料より安全」とうたっている。米国では今年3月、数種類の粉末アルコール飲料の販売が認められたという。(c)AFP