【6月12日 AFP】中国南西部・貴州(Guizhou)省畢節(Bijie)市の農村で、両親が不在の状態で数か月にわたり暮らしていた5~13歳のきょうだい4人が、農薬を飲んで死亡した。自殺とみられる。国営新華社(Xinhua)通信が12日報じた。

 新華社によると、男児とその3人の妹は9日夜、農薬を飲みけいれんを起こしているところを村人に発見され、直後に死亡した。警察は自殺とみているという。

 一家の母親は夫による家庭内暴力が原因で2014年3月に家を出て以来、行方が分かっていない。新華社はまた、一家の親戚と地元共産党幹部の話として、父親は今年3月に出稼ぎに向かい、定期的に送金を行っていたと伝えている。

 子どもたちは数年にわたって激しい家庭内暴力を受けていたとみられ、長男は以前にも自殺を図ったことがあった。

 中国で地方から出稼ぎに出ている大量の労働者らの子どもは、多くの場合、都市部の保育施設や学校に通うことが費用面などで難しいため、祖父母などに預けられる。そうした子どもたちは「留守児童」と呼ばれている。(c)AFP