【6月12日 AFP】中国を初めて公式訪問したミャンマー最大野党・国民民主連盟(NLD)のアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)党首は11日、北京(Beijing)で習近平(Xi Jinping)国家主席と会談した。国営新華社(Xinhua)通信が伝えた。中国側にはミャンマーで大きな影響力をもつスー・チー氏と一定の関係を構築したいとの思惑があるとみられている。

 新華社通信によると、今回の会談は北京の人民大会堂(Great Hall of the People)で行われた。会談内容については伝えられていない。

 スー・チー氏を15年以上自宅軟禁下に置くなど、反体制派に対する弾圧を続けていたかつてのミャンマー政権にとって、中国は数少ない同盟国だった。

 だがミャンマーが民主的な改革を導入し、欧米諸国に対して経済的な門戸を開いたことに加え、ここ数か月の間、同国のコーカン(Kokang)地区で続いた少数民族の反政府武装勢力との戦闘が中国にも飛び火した影響で、両国の関係は冷却化していた。(c)AFP/Benjamin HAAS