米国防長官、中国軍制服組トップに埋め立て中止求める
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【6月12日 AFP】アシュトン・カーター(Ashton Carter)米国防長官は11日、米国防総省を訪れた中国軍制服組トップの范長龍(Fan Changlong)中央軍事委員会副主席に対し、南シナ海(South China Sea)での埋め立てを中止するよう求めた。
国防総省の発表によると、カーター長官は范氏との会談で、改めて南シナ海の問題に対する米国の懸念を表明し、領有権を主張している中国などの全ての国が南シナ海での埋め立てや軍事化を中止して領有権問題を国際法にのっとって平和的に解決するよう求めた。
過去の訪米時とは異なり、今回は会談後の共同記者会見は行われなかった。国防総省のスティーブン・ウォレン(Steven Warren)報道官によれば、中国側から范氏の訪米にメディアの注目を集めたくないとの要請があったという。
米中は不測の事態を回避するため1年前から国防当局者間の対話を積み重ねており、今回の范氏の訪米もその一環として行われた。范氏はワシントンD.C.(Washington D.C.)訪問に先立ち、カリフォルニア(California)州とテキサス(Texas)州を訪れた。 (c)AFP