【6月12日 AFP】国際宇宙ステーション(International Space StationISS)に199日間滞在していた3人の宇宙飛行士が11日、無事カザフスタンに着陸した。ロシアのロケットの不具合により、当初の予定より1か月遅れの帰還となった。

 ロシアのアントン・シュカプレロフ(Anton Shkaplerov)飛行士(43)、イタリアのサマンサ・クリストフォレッティ(Samantha Cristoforetti)飛行士(38)、米国のテリー・バーツ(Terry Virts)飛行士を乗せた宇宙船ソユーズ(Soyuz)は予定通り、カザフスタンの草原にパラシュートで着陸し、元気そうな様子を見せた。

 ロシア宇宙庁(Roscosmos、ロスコスモス)と米航空宇宙局(NASA)はいずれも3人の帰還時に問題があったとは発表していないが、着陸したソユーズの船長を務めたシュカプレロフ飛行士は、着陸は「激しく急だった」と述べた。

 シュカプレロフ氏はロシア国営テレビで「どういうわけか、われわれはスピンしていた」と明かし、同国記者らもそれを伝えた。しかしそれ以上の詳細については触れられていない。それでも同氏は、「全て正確に機能した」と補足した。

 当初先月に予定されていた3人の帰還は、ロケットの不具合により補給船が事故を起こしたことが原因で延期となり、動向が注視されていた。同時に、交代要員の出発も先送りとなっていた。

■油井さんらの出発は7月23日

 ロシア宇宙庁は11日、次にISSへ向かう有人宇宙船を来月23日に打ち上げる予定だと発表した。同船の発射地はカザフスタンで、日本の油井亀美也(Kimiya Yui)飛行士に加え、ロシアと米国の宇宙飛行士が搭乗することになっている。(c)AFP/Anna SMOLCHENKO