【6月11日 AFP】(一部更新)英教育誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(Times Higher Education)が10日に発表した今年のアジア大学ランキング(Asia University Rankings)で、ランク入りした校数で中国が初めて日本を上回った。

 ランキング首位は昨年に引き続き東京大学(University of Tokyo)だったが、同誌は日本が「総じて後退し、100位以内に入った大学の数は昨年の20校から19校に減少した」と論評。「これとは対照的に中国本土は存在感を増しており、(ランク入りした大学は)昨年の18校から21校に増加した」と指摘している。第3位は13大学がランク入りした韓国、第4位は11大学の台湾だった。

 今回の番付は、中国が教育部門への投資を含めこの数十年で見せる急成長を裏付ける結果となった。また、日本の学生の海外留学が減少していることから一部の評論家が指摘している日本人の「内向き」傾向の高まりや、外国人学生の留学先として中国が日本にとって代わっている実態も浮き彫りとなった。

 ランキングは、教育環境、研究の量やその評価、論文の引用回数、国際化の度合いなど13の指標に基づいている。(c)AFP