ジーコ氏がFIFA会長選に立候補へ
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【6月11日 AFP】サッカー元ブラジル代表のジーコ(Zico)氏が10日、国際サッカー連盟(FIFA)の相次ぐ汚職事件を受けて辞任を表明したジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長の後任を選出する、会長選挙に立候補すると表明した。しかしながら、十分な支援を取り付けるのには苦労するだろうとの見解も示している。
62歳のジーコ氏は会見で、「立候補する決断を下したことを発表する。やれる力はあると思う」とし、支援を集めるために継続的な「駆け引き」が必要となっていることから、「いくつかの慣習は変える必要があるのは確かだ」と続けた。
「五つの連盟を味方につける必要があるが、私はそこから汚職が始まると考えている。変えていく点は多いし、そうなっていくだろう」
また、日本代表の指揮官を務めた経験を持つジーコ氏は、約二十数年前にブラジルで一時的ではあるものの、スポーツ大臣を務めた経験が立候補を後押ししたとし、「経験と知識を生かす」と抱負を述べた。
FIFA改革への強い意欲を示すジーコ氏は、まず「巧みな駆け引きや贈収賄」がない、投票システムの簡素化を声高に訴え、さらに「再選は一度限り」という新たな制度を掲げた。ジーコ氏は自身の現役時代から指揮官時代のすべてを通じ、ブラッター会長と前任のジョアン・アベランジェ(Joao Havelange)氏が40年も会長の椅子に座っていたと言及している。(c)AFP