【6月11日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は10日、イラクに米軍要員450人を増派することを承認した。イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」の進撃を押し戻すための慎重な構えだ。

 ホワイトハウス(White House)によると、増派要員はイラク軍および地元のイスラム教スンニ派(Sunni)の戦闘員の「訓練、助言、支援」のため既に送られている3100人強の要員に加わる予定。

 新たな派遣要員は、ISが制圧した同国アンバル(Anbar)州の州都ラマディ(Ramadi)の奪還支援に集中する。

 ISは5月、バグダッド(Baghdad)に近い、スンニ派が多数を占めるラマディを制圧し、オバマ大統領のISを「打ち負かし退化させる」戦略に大穴をあけた。

 今後は、イラク政府と連携して、地元民族の戦闘員およびクルド人自治区の治安部隊ペシュメルガ(Peshmerga)の戦闘員のための「不可欠の装備と物資の迅速な供給」が予定されている。(c)AFP/by Andrew BEATTY