ミャンマーのスー・チー氏、中国を初の公式訪問
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【6月11日 AFP】ミャンマー最大野党・国民民主連盟(NLD)のアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)党首(69)は10日、初めて中国を公式訪問した。
白のトップにピンクのサッシュをまとい、到着した北京(Beijing)の空港の出口から姿を現したスー・チー氏は、警官と警備員に囲まれて車に乗り込んだ。現場からAFP記者が伝えた。
ミャンマー軍事政権は反政府勢力を弾圧し、スー・チー氏を2010年まであわせて15年以上も軟禁状態に置いた。この弾圧などによりミャンマー軍事政権が米欧諸国の制裁下にあった時期、中国は同軍事政権の主要な支援国となり、大いに必要とされる国際的同盟国だった。
今やスー・チー氏は自由な女性として、また政治家として、11月に予定されている総選挙を前に中国を訪問している。総選挙については、自由で公正な投票が行われれば、スー・チー氏率いるNLDは大きく躍進し、国政の転機となると予想されている。
NLDによると、スー・チー氏は習近平(Xi Jinping)中国国家主席および李克強(Li Keqiang)首相と会見するとみられている。だが、中国当局からは詳しい日程はまだ発表されていない。(c)AFP/Tom HANCOCK