フィリピン、相手国選手の性別検査要求で物議 東南アジア大会
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【6月10日 AFP】シンガポールで開催中の東南アジア競技大会(SEA Games)で、フィリピンが女子バレーボール・インドネシア代表のアプリリア・マンガナン(Aprilia Manganang)選手(23)の性別検査を要求したことで、物議を醸している。
フィリピンは、同大会バレーボール競技の開幕前日となる9日、マンガナン選手の性別検査を要求。しかしマンガナン選手の医療記録を調べたSINGSOCは翌10日、この要求を退ける決定を下した。
過去にも性別をめぐる疑惑を持たれたことのあるマンガナン選手は、同日に行われたインドネシア対フィリピン戦でフィリピンのファンからブーイングを浴びせられたが、気にする様子もなく、インドネシアは3-0でフィリピンを下した。
試合後、マンガナン選手は、短距離走者だった時期も含めて過去に「何回も」性別検査を受けたと述べ、再検査を恐れていないと語った。また、インドネシアの女子バレーチームのマネジャーは、フィリピンの要求がマンガナン選手の外見だけに基づいたもので「やり過ぎ」だと批判した。(c)AFP/Stefanus IAN