IS、リビアでも進撃 「中部シルトを掌握」
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【6月10日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は9日、イスラム武装組織連合「ファジル・リビア(Fajr Libya、リビアの夜明け)」の支配下にあったリビア中部シルト(Sirte)の掌握を宣言したと米民間情報機関が明らかにした。ISはシルトにある発電所も制圧したという。
米民間情報機関「SITEインテリジェンス・グループ(SITE Intelligence Group)」によれば、ISは「戦闘中のISメンバーが重砲の上に座ったり、シルトの発電所と市内を探索したりしている様子や、ファジル・リビアの戦闘員の遺体」を写した写真を公開したという。
ISはこの声明を発表する2週間近く前に、2011年の政変で失脚し殺害されたムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐の故郷でもあるシルトの空港を制圧していた。ISがリビアでこのような軍事的成果を上げたのはこれが初めてだった。
SITEはあるレポートを引用し、「トリポリ州(Tripoli Province)」を名乗るISの師団がシルトにおけるファジル・リビアの最後の拠点を「カリフの兵士たち」が制圧したと主張していると伝えている。このレポートはシルトは「ISの完全な支配下にあり、リビアの東部と西部をつなぐ沿岸都市」になる日も近いとしている。(c)AFP